脱毛は「毛周期」に合わせて・・・というけど「毛周期」って何?何回通えばツルツルになるの?
[更新日] 417 -
脱毛について話すとき、必ずでてくるのが「毛周期」という言葉です。
脱毛サロンのカウンセリングでも「毛周期」の説明は必ずされますが、カウンセリングだと緊張して、よくわからなかいまま説明が終わってしまった・・・という人もいると思います。
これから脱毛サロンにカウンセリングに行く予定なので、あらかじめ予習しておきたいという人もいるかもしれません。
カウンセリング後の復習として、また、これから脱毛サロンのカウンセリングに行く予定のある人のために「毛周期」と「脱毛の仕組み」について解説します。
脱毛と切っても切り離せない「毛周期」って何?
「毛周期に合わせて2~3ヶ月に一度の施術を」と説明する脱毛サロンが多いと思いますが、なぜ2~3ヶ月?と不思議に思いませんか。
その理由を説明していきますね。
毛周期って何?
「毛周期」とは、簡単に言えば、毛の生え替わりのサイクル、毛が生まれてから抜けるまでのサイクルのことです。
毛周期は、部位ごとに違いはあるものの「成長期」「退行期」「休止期」に分けることができます。
毛周期に合わせて通う理由とは?
脱毛サロンの脱毛の仕組みは、メラニン色素に反応して熱を発生させるマシンを使用し、毛根にダメージを与えて脱毛を促します。
その際、脱毛マシンの光が反応するのは「成長期」の毛だけなのです。
「退行期」や「休止期」の毛は、メラニン色素が薄いため、脱毛マシンの光をいくら当てても反応しません。
脱毛マシンの光が反応する「成長期」の毛の割合は、毛全体の20%ほど、今、肌の表面に生えている毛は、全体の毛のごく一部ということになります。
脱毛サロンが、2~3ヶ月おきに脱毛の施術をすすめる理由は、発毛準備段階の毛が成長期になって、ある程度生え揃うのが2~3ヶ月後であり、この時に脱毛を行うと効果が最大限発揮できるのからです。
2~3ヶ月に1度の脱毛が最も効率的
どうしても早くツルツルになりたい人もいるでしょう。
2~3ヶ月待たずとも、次のムダ毛が生えてきたらすぐに脱毛サロンに行って施術を受ければ、早く脱毛完了するのではないかと考える人もいるかもしれません。
しかし、そうなると、脱毛マシンに反応する毛は結局少なくなりますから、通う回数が増える(=費用が増える)だけで、通う期間は同じです。
肌へのダメージが少ない脱毛マシンが増えたとはいえ、全くダメージがないわけではありません。
短期間で何度も同じ箇所に光を照射すれば、肌トラブルが起きる可能性が高くなるうえに、反応する成長期の毛が少ないのですから充分な脱毛効果も得られません。
こういう理由から、実は2~3ヶ月に1度通う方法が効率よく早くツルツルになれる近道なのです。
脱毛完了まで、ムダ毛との闘いは継続しますが、脱毛の回数を重ねるごとに、生えてくるムダ毛の毛量が減り、生えてくるまでの期間も長くなるなど、自己処理がどんどん楽になっていきますよ♡
脱毛の仕組み
毛根には、毛の成長を促す毛の工場とも言える「毛母細胞」と、その「毛母細胞」に毛の元になる栄養を届ける「毛乳頭」があります。
脱毛サロンの光脱毛も、脱毛クリニックの医療レーザー脱毛も、メラニン色素に反応し熱を発生させる脱毛マシンを使用して、毛乳頭にダメージを与える点は同じですが、効果には違いがあります。
光脱毛・・・毛乳頭にダメージを与えて、減毛・抑毛する。しばらくすると再生してしまう可能性もある。
医療レーザー脱毛・・・毛乳頭にダメージを与えて破壊し、毛を生えなくする(永久脱毛)
脱毛後、抜ける毛と抜けない毛があるのはどうして?
脱毛後、10日ほどで毛がスルッ!と抜けますよと説明されると思います。
しかし、きちんと剃り残しなくムダ毛を自己処理し、同じように照射したはずなのに、引っ張ってスルッと抜ける毛と、そのまま伸び続ける毛があるのはなぜでしょうか。
脱毛サロンで照射漏れがあった可能性もありますが、照射漏れがなくてもこういったことが起こります。
脱毛マシンに反応し脱毛効果があるのは「成長期」の毛だけとおはなししましたが、肌表面にあった毛の全てが「成長期」の毛ではなく、メラニン色素が薄くマシンに反応しない「退行期」の毛も混ざっているからです。
脱毛に何回通えば効果を感じるの?
脱毛を何回受ければ効果を感じるのか、どのくらいの期間通えばいいのか、気になる人は多いと思います。
通う場所が「脱毛クリニック」なのか「脱毛サロン」なのかでも違ってきますが、どちらにも言えるのが、1度や2度通っただけでは、ツルツルお肌になることはできないということ。
ここまで毛周期と脱毛の関係について話をしてきましたが、1回の施術では、今まさに成長期である20%の毛にしかダメージを与えることができないからです。
よく脱毛サロンの口コミなどで「効果がなかった」「すぐに生えてきた」と目にすることがありますが、脱毛完了前に途中で通うのを止めてしまった可能性が高いです。
では、「脱毛クリニック」と「脱毛サロン」では、通う回数や期間にどのくらい差があるのでしょうか。
脱毛クリニックの医療レーザー脱毛の場合
脱毛クリニックでは、医師が施術を行う「医療レーザー脱毛」を受けることができます。
脱毛効果の高い強力なレーザー脱毛であっても、5~6回(約1年~1年半)は通う必要があります。
早い人では2~3回程度(約半年)で効果を実感できるといいます。
産毛も含めて完璧に処理したい場合は、8回程度必要になります。
脱毛サロンの光脱毛の場合
脱毛サロンでは、エステティシャンが施術する「光脱毛」を受けることができます。
光脱毛は、痛みが少ないので人気ですが、脱毛マシンの出力が弱く毛乳頭を破壊することはできないので、「医療レーザー脱毛」よりもさらに回数が必要になります。
1年通うと、太い毛が少しづつ目立たなくなりますが、毛深い人ではまだ効果が実感できない場合もあります。
自己処理が不要になるまでは、平均すると12~18回(約2~3年)、顔や背中など部位によっては、20~24回程度必要な場合もあります。
「脱毛クリニック」と「脱毛サロン」どっちがオススメ?
「脱毛クリニック」と「脱毛サロン」どっちがオススメなのでしょうか。
これは、何を最重要視するかで変わってきます。
「脱毛クリニック」と「脱毛サロン」どちらにも、メリット・デメリットがあるからです。
- 施術する人
- 脱毛にかかる費用
- 脱毛に使用するマシンと出力
- 脱毛の施術時の痛み
- 脱毛完了までに必要な回数・期間
脱毛クリニックはこんな人にオススメ
脱毛クリニックで受けられるのは、医師が施術する「医療レーザー脱毛」です。
医師だけが使用できる出力の高い脱毛マシンで、永久脱毛の効果が得られます。
脱毛効果が高いぶん、痛みもあり、永久脱毛できるとあって費用も高めです。
短期間でしっかりと効果を出したい人にオススメです。
脱毛サロンはこんな人にオススメ
脱毛サロンで受けられるのは。エステティシャンが施術する「光脱毛」です。
脱毛効果は医療レーザー脱毛より劣るため、脱毛効果を実感できるまで回数が必要になります。
永久脱毛ではないため、何年か経つと毛が再生してしまう可能性もありますが、痛みはほとんどなく、費用も安い点が魅力です。
痛みに弱い人や、ある程度自己処理が楽になればOKという人にオススメです。
最短でしっかり脱毛するためのポイント!
脱毛サロンを選ぶ時のポイント
脱毛サロンを選ぶ際には、つい脱毛料金に目が行きがちです。
もちろん脱毛料金も安い方が嬉しいですが、「予約の取りやすさ」「予約システム」もぜひきちんとチェックしてください。
平日の昼間などは、どの脱毛サロンも比較的予約が取りやすい傾向にありますが、会社や学校帰りに通いたい場合や、土日しか予約ができない人は、予約が取れずに脱毛が全然進まない・・・ということも起こるからです。
- インターネットで簡単に、予約やキャンセル、キャンセル待ちができるかどうか
- 店舗間を自由に行き来して脱毛できるかどうか
- キャンセル料が無料かどうか
予約は電話でしか受け付けていないとなると、営業時間内に電話しなくてはいけませんし、脱毛サロン側も忙しく電話が繋がらないことも考えられますから、忙しい人にとっては手間がかかり大変です。
最近では、予約の取りやすさを改善するため、契約した店舗でなくても脱毛を受けられるサービスのある脱毛サロンもあります。
自分の生活範囲内(自宅、学校、職場など)に、何店舗かある脱毛サロンだと、選択肢が増えるため予約が取りやすいという声も多いです。
また「キャンセル料が無料」の脱毛サロンだと、キャンセルが出やすいため、空いた場所に滑り込むこともできるようです。
脱毛期間中のポイント
最短で脱毛を完了するためには、脱毛期間中に注意すべきこともあります。
せっかく順調に予約が取れても、予約当日に、施術を断られるケースも決して少なくないからです。
例えば、次のような場合です。
- 予約時間を過ぎてから来店した場合
- ムダ毛の自己処理を忘れた場合・剃り残しがある場合
- 肌の状態が悪い場合
- 体調が悪かったり生理中の場合
- 脱毛部位に日焼け止めや制汗剤、ボディクリームを塗っている場合
- 施術当日に薬を飲んだ場合
- 前日、当日に飲酒した場合
- 1週間以内に予防接種を受けた場合
当日、脱毛サロンで施術を断られるケースのほとんどが、その状態で脱毛をした場合、肌トラブルが起きやすくなったり、脱毛効果が落ちてしまうという理由からです。
特に、脱毛期間中に注意したいのは「保湿」と「日焼け対策」です。
脱毛中は保湿を心がける
乾燥した肌で脱毛の施術を受けると、光やレーザーが毛根まで届きづらくなるため、脱毛効果が大幅に低下してしまいます。
痛みも感じやすくなり、肌トラブルも起きやすくなるため、脱毛の予約当日、施術前には必ず肌の状態をチェックされます。
保湿を怠って、がさがさした状態で行った場合は、脱毛効果が低下するだけでなく、施術したことで肌トラブルを起こす可能性が高いので、施術自体を断られることがあります。
せっかく予約をとったのに、無駄になってしまいますから、脱毛期間中は保湿を心がけてください。
特に脱毛施術後は、熱を持ち、乾燥も進みますから注意が必要です。
日焼け対策もしっかりと
脱毛マシンは、メラニン色素(黒色)に反応して熱を発生させる仕組みです。
日焼けをしていない場合は、しっかりと「毛」と「毛根」に集中して熱を発生させることができますが、日焼けした肌では、肌のメラニン色素にも反応してしまいます。
光やレーザーが分散されてしまうので、脱毛効果も低下しますが、肌のメラニン色素に反応して熱を発生させてしまうので火傷の可能性が高くなります。
そのため、日焼けをした状態では、脱毛の施術を断られてしまうのです。
当日はクリームなどは塗らないこと
脱毛期間中、保湿や日焼け対策は必須ですが、脱毛サロンに行くときには保湿クリームや、日焼け止めクリームは塗ってはいけません。
カウンセリングでも説明を受けると思いますが、肌に油分が残っていると、光やレーザーがブロックされ、脱毛効果が低下するためです。
脱毛サロンによって約束事が違いますが、制汗剤や塗り薬も禁止している場合もあるので、しっかり確認しておきましょう。